愛媛大学

科学イノベーション挑戦講座

よくある質問

Q.お金はひつようなの?

A.科学技術振興機構が,きみたちの実験にひつようなお金を出してくれているので,お金はかかりません。

Q.参加するのにひつようなことは?

A.「科学イノベーション挑戦講座」は,松山市教育委員会・松山市中学校理科主任会おもしろ理科実行委員会が開いている「おもしろ理科教室」の参加者から選ばれているんだ。だから,おもしろ理科教室に参加しよう!
 もし,松山市以外で参加したい人は,「参加しよう」に書いてあるメールアドレスに連絡してね。

Q.どんなことをするの?

A.科学者としてのきみたちの力を伸ばすために,遺伝子(いでんし)の実験からパン酵母(こうぼ)をつかった実験まで,いろんな実験をするよ。2013年前期は,液体の蒸発とエネルギー,アーモンドの燃焼とエネルギー,高校生と一緒に実験,遺伝子の実験,パン酵母をつかった実験をやったよ。
 たとえば,「どうして汗をかくんだろう?」という疑問からはじまって,液体の蒸発を調べてみた。すると,こんどは「液体の種類がちがうと蒸発する速度はちがうのかな?」という疑問がうまれた。そこで,液体の種類を変えて蒸発する速度を調べてみた。すると,こんどは「どうして液体によって蒸発する速度が違うのだろう?」という疑問がうまれた。だから,液体の元になる分子(ぶんし)について考えた。すると,「分子の形と蒸発の速度とは,どんな関係があるのだろう?」と疑問がうまれて…こんな風に考えていくんだ。
 どうだろう? 小学校で習う「どうして汗をかくんだろう?」という疑問は,実は大学レベルの科学でないと説明できないのかもしれない。かんたんに見える現象(げんしょう)も,よく見てみると最先端(さいせんたん)の科学が隠れ(かく )ているかもしれないね。じゃあ,それがわかったら,どんなイノベーション(あたらしいこと)がうみだせるだろうか?  きみたちの科学者としての力が,ためされているぞ!
 ほかに,きみたちのために優れた科学者に愛媛大学に来てもらって,お話を聴くことができるよ。科学者の人たちは,なんで科学者になろうと思ったんだろう? どうしてこの研究をはじめたんだろう? 科学のたのしいことってなんだろう? いろいろなお話を聴くことができるよ。世界的に活躍(かつやく)する科学者に直接お話を聴く機会はまたとない貴重な機会だよ。

Q.理科は好きだけど,内容について行けるか自信がないんだけど

A.参加するのに,いちばん大事なことは「理科がすき」ということだよ。
 もし,きみたちが「わからない」から「おもしろくない」と思うなら,それは大きなまちがいだ。むしろ何でも「わかっちゃう」なら,「おもしろくない」よ。科学というのは「わからない」からこそ「おもしろい」んだ。そこが「理科」と「ほかの教科」との一番大きなちがいなんだ。
 ノーベル賞をもらっている科学者だって「わからない」ことの方が多いんだ。だからこそ,科学者は研究を続けている。すべてが「わかっちゃう」なら,研究なんて必要ないよ。「わからない」ことを「わかりたい」,「おもしろい」と思うからこそ,科学者は研究しているんだ。
 だから,きみたちも「わからない」から,あきらめる必要なんてないんだ。「わからない」ことを『予想』して,『実験』して,『考える』。これが科学(理科)で,いちばん大事なことなんだ。
 はじめから「わかってる」ひとなんて,どこにもいないんだ。たとえば,月にロケットを飛ばしたヴェルナー・フォン・ブラウンさんは,物理と数学がぜんぜんできなかった。だけど,ロケットをつくるためには物理と数学が必要だ。だから,かれは一生懸命勉強して,だれよりも物理と数学が得意になった。だから,大事なことは「理科がすき」ってことだ。「理科がすき」なら,きっと「わかる」ようになるよ。

保護者の方へ

【本事業の概要】

 本事業は科学技術振興機構次世代科学者育成プログラムのうち,中学生を対象とした事業(メニューB)として支援を受けており,科学の世界にイノベーションを起こす人材を養成する目的で開催されています。

科学イノベーション挑戦講座の特徴を以下に示します。

  1. 本事業は全国で5件しか採択されておりません。
  2. 本事業は,松山市教育委員会・松山市中学校理科主任会おもしろ理科教室実行員会が主催する市内中学生向けの「おもしろ理科教室」と連携し,選抜母体としています。
  3. 本事業では,子どもたちの能力を4つに分類し,それぞれの伸長を行います。①挑戦的な問いを生成する能力,②多角的に粘り強く取り組む能力,③協同的に課題を深化させる能力,④研究成果や意義を伝播する能力
  4. 本事業の参加生徒は,前期は個人研究を進め,後期は共同研究を行う予定です。これは現代の科学者が共同で研究を行うことを模したもので,同じテーマで役割分担しつつ,共同研究を行っていく予定です

【参加に関して】

 理科が好きなお子さんであれば,きっと楽しんでいただけると思います。上記質問にも書いてありますが,「内容がわからない」というご心配は無用と思います。専業の科学者であっても研究については常に「わからない」ことばかりです。そして「わからない」ことを「わかる」ために研究を行っているのです。だからこそ,「わからない」ことを恐れないことが大事になってきます。
 科学者の研究のうち,大きな発見は往々にして,最初の目的とは異なる部分で結果が出るものです。それは期待する結果とは異なる結果が出たということです。そこで,「わからない」「つまらない」と思えば発見はありません。しかし,「わからない」けど「おもしろい」と思うからこそ,発見が生まれるのです。フランスの化学者ルイ・パスツールはこう言っています。『幸運は準備した者にだけ訪れる』。わからないと諦めることなく楽しむことが,理科が好きなお子さんにとってもっとも重要であると考えます。
 学校の勉強では,ともすると「わからない」ことは悪いことであるように思えます。しかし,研究や実験においては,「わかっている」ことは,むしろ「つまらない」ことであり,「わからない」ことこそが価値があるのです。お子さんの「やる気」や「知りたい」という気持ちが,もっとも重要な要件であり,「知識が足りないから」という理由で参加を取りやめる必要はないと考えます。

 実施においては,できるだけわかりやすい予習資料,ワークシートを用意しておりますし,何より大学生のアシスタントがほぼマンツーマンでついております。「わからない」ときは遠慮なく質問していただければ,問題なく研究を進めることができます。

【ご留意ください】

 事業として支援を受けておりますので,申し込みにおいては次の点にご留意いただけると幸いです。

  1. 開講される講座はすべて出席してください。
     講座で得られる知識には連続性があり,講座すべてに出席して大きな理解が得られるように設計されております。ご欠席なされますと,そうした総合的な理解が得られないという問題が起こります。
     また,次回の予習資料が受け取れず,当日に何をして良いのかわからない,前回得られた結果を基にして考えるときにアイディアが浮かばず困ってしまうといった場面が想定されます。折角の機会に楽しめないと参加した意義も薄れますので,講座はすべて出席することを前提としてください。
  2. 欠席について
     本事業では,参加生徒はすべて出席するという前提でご用意をしております。こちらから毎回の出席の可否をお伺いすることはありません。やむを得ずご欠席なされる場合には必ずご一報をお願い致します。連絡なしにご欠席なされますと,お子様のための用意がすべて無駄になります。特に学外の科学者のご講演では,大変お忙しい日程を縫って時間を捻出していただいておりますので,その点をご理解いただけると幸いです。
  3. 撮影に関して
     事業支援を受けている都合上,成果の発表などの場面において利用するために,お子様の撮影をさせていただきます。また,メディアなどの取材が入る場合もあります。個人情報の取り扱いには細心の注意を払いますので,お子様の撮影と撮影した資料の使用の許諾をお願い致します。お申し込みされた方には別途書類にて許諾書の提出をお願いしております。
  4. 保険に関して
     お子様が実験中にお怪我などなされないように最大限注意を払っておりますが,万が一を想定して団体傷害保険に加入しております。
  5. 自家用車での送迎に関して
     大変申し訳ないのですが,昨今本学への自動車の入構許可が大変厳しくなっており,自家用車で送迎される保護者の方を入構させることができません。長時間の駐車の場合には近隣の有料駐車場をご利用ください。もし,遠方である等の特段の理由により,自家用車が絶対に必要であるといった場合には,お申し込みの際にお申し出ください。